【書評】【100円のコーラを1000円で売る方法3】現状維持は破滅の始まり必要なのはイノベーションだ
グローバル時代と呼ばれる昨今において、企業は外部の脅威は時代が進むごとに強くなっていると言えます。
グローバル時代で、現状維持は破滅につながる事になりかねません。
それを避ける為に必要なのはイノベーションです。
イノベーションという言葉を聞くと何か漠然と難しい事の様に感じますがその意味するところを知る事はグローバル時代には必要性を増していくのではないでしょうか?
今回はそのイノベーションをストーリー形式で分かりやすく書いた
「100円のコーラを1000円で売る方法3」を読んだ感想を書いていきます。
著書紹介
永井孝尚
1984年 慶応義塾大学工学部卒業後、日本アイ・ビー・エムに入社
1991年 IBM大和研究所の製品プランナー、製品開発マネージャー
1998年 戦略マケティングマネジャー CRMソリューション、ソフトウェア事業部などの事業戦略と実施を担当
2013年 日本アイ・ビー・エム退社
同年 オフィス永井(現 ウォンツアンドバリュー)の代表就任
本書以外の著書に、
これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング (SB新書)
売れる仕組みをどう作るか トルネード式 仮説検証(PDCA)
など
ページ数
238ページ
読了までの時間
約2時間30分
(※あくまで目安です)
本書の目次
- 破壊的なライバルは外からやって来る
- iPhoneやKindleはなぜ世界中で使えるのか?
- 企業メッセージの99.996%はスルーされる
- 無料でも儲かる仕組みとは?
- トランジスタラジオが真空管ラジオを駆逐した理由
- 買収するほうが立場が強いとはかぎらない?
- なぜグーグルはYouTubeを買収したのか?
- アップルがipadでパソコンを否定した理由
- 有料で1万人に売るか、無料で100万人に使ってもらうか?
- 動きながら考える
本書の内容
駒沢商会を辞めて、ガンジーネットジャパンに転職した与田誠は自社のサービスを無料で公開する。
「無料でもサービスが弱いから意味がない」と一蹴する駒沢商会の宮前久美だったが、やがてガンジーネットジャパンのサービスが駒沢商会にとって脅威になると考え始める。
バリューマック社の内山明日香も同じようにガンジーネットジャパンが脅威になると考え始め打開策を模索し始める。
二人の心配を他所にガンジーネットジャパンが存在感を増し始める中、久美は駒沢商会の社長駒沢一郎に呼び出され、衝撃的な提案を受ける。
フリーミアムとは何か?イノベーションとは何か?を10個のストーリーで分かりやすく解説する一冊。
シリーズ累計50万部を売り上げた「100円のコーラを1000円で売る方法」のシリーズ完結編。
本書の感想
日本ではイノベーションが起こりづらいと言われています。
その理由は、リスクを取りに行かない企業体質と日本という市場が独特だと言う事が挙げられる様です。
しかし、グローバル経済が進んで行く中においてその様なスタンスでは日本企業はやがて外部の脅威に負けてしまう事になります。
その様な事態を避ける為には、リスクを恐れずにイノベーションに挑戦する姿勢が必要なのではないでしょうか?
イノベーションと言うとあまり捉えどころのない言葉の様に感じ、一部の限られたカリスマにしかできない事だと思っていましたが、現状維持を嫌い、必要なリスクを取りに行く姿勢こそがイノベーションを起こす事につながるのではないかと思います。
日本と中国のリニアモーターカーの対比は両国の特長が良く出ていて印象に残りました。
グローバル時代が進む中、日本も自国の市場だけではなく、もっと外に目を向けてリスクと取り、失敗を恐れずに現状維持を打破する事が求められるのではないでしょうか?
「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズの完結編という事で寂しい気もしますが、このシリーズには本当に学べる事が多かったです。
そして、学んだ事を、もっと深めていこうと思います。
こんな人におすすめ
- 起業を目指している方
- ビジネスにおいて現状に満足していない方
- 「イノベーションとは何か?」と疑問をお持ち方
こんな方にオススメです。
この本があなたの役に立てれば幸いです。